mixiの機能改悪を考察

さてさて、近年のmixiは改悪続きである。
ミクシー側は改悪と思っていないのだろうか?
正直なとところ次のどれかではないかと思う

1.陰謀論

Facebookを浸透させるために日本の強いSNSであるミクシーを潰すため
どこからか圧力がありこのような改悪を行なっている説。
割りとある説なのかもしれないが誰が行なっているかと考えると止まってしまう。
電通辺りがFacebookと絡んでとも考えるし、ユダヤの金持ちがFacebook押しで遠まわしに潰そうとしているとも考える。

2.TOPの鶴の一声

TOPがあーしろ、こーしろと迷走を続けた発言をしている可能性。
うーん、どうなんだろうか。ワンマンな話は聞いたことはないが。
経営陣の迷走、営業と技術屋の壁、このあたりも関係あるのかもしれないが。

3.金(融資)のため

私はずばりこれだと思っている。
今回は3について考察していく。


ミクシーというのは日本で一番普及していたSNSである。

初期のミクシー日記を書いてページを訪れずれた人が足あとを残して、場合によっては仲良くなったり
コミュニケーションを取ったりしていた。ただそれだけのシンプルなSNSである。
もちろんコミュニティとかもあったりしてそれなりに活発に動いていた。
本当ならそれだけで何も問題はなかったはずなのである。


ところがライバルSNSグリーが追い抜いてしまったのである。
グリーの戦略はゲームでアイテム課金させ収入を得るということ。
ミクシー側はあくまで広告でしか得られないものだった。
グリーは色々なメディアで広告をうち、会員数を増加させた。
そして、ミクシーを抜いていったのである。
ミクシーは焦ったのか同じようにミクシーアプリというものをサービスとして展開しだした。
これ自体は私も問題ないと思っている。



次にツイッターの台頭である。
ツイッターのつぶやきは日記を書くより手軽で多くの人に使われるようになった。
そこでミクシーも似たような機能を作成した。
私は正直失敗だと思う。なぜならミクシーは日記を書き、それを見に行く人がいて足あとをつける。
このサイクルがベストなサイクルだったと思う。このシンプルな戦術でミクシーをここまで大きくしたのだからそれを阻害するものは慎むべきだった。
ミクシーのつぶやきの欠点は足あとがつかないところ。ツイッターのようにレスポンスをするだけである。
そして、日記よりつぶやきを書くようになり、その結果日記と足あとのサイクルが弱まってしまうことになった。



「マイミク」から「友人」への名前変更。
これはいますぐにでも止めたほうがいい。
なぜなら「マイミク」という呼称はひとつのブランドとして確立していたからである。
飲み会や初めて出会って仲良くなった人に対して
「ミクシーやってる?良かったらマイミクしない?」とかのやり取りを多くの人がしていたと思う。
日常の会話で出てくる呼称をわざわざ「マイミク」から「友人」にするというのは愚かな行為としか言い用がない。
弱体化させるためにワザとやっているのではないだろうか?
ひょっとしたら年配層を囲うために「マイミク」という造語の呼称を止めたのかも知れないが、だとしたらお粗末すぎる。
もし、ミクシーが迷走することなくあり続けたらなヤフーで検索するのにググると言ってしまうような感覚で他のSNSでも「マイミク」が使われていたかもしれない。


何度もあるデザインの変更。
基本的なカラーは変わっていないのだがメニューの位置や名称がコロコロ変わる。
正直使い慣れた人には使いにくくなっている印象しかない。
何か操作に変化があると学習コストが発生する。
それはストレスとなりミクシーに対する不信感として現れる。



アクティビティ(いまはチェック、最近の動きかな)という煩わしいお知らせ。
これは悪な機能であると断言する。他のマイミクが何のアプリをやって何を手に入れたか、何のニュースをチェックしたか等を
わざわざ告知するのである。これがつぶやきや日記と交じることにより非常に閲覧しにくくなってしまった。
正直なところ、他人のアプリのアイテムが手に入った、ニュースをチェックしたなんて興味がない。
それよりもその人が発信しているつぶやきや日記を見たいはずである。
これを入れることにより非常に煩わしくなってしまった。携帯でみると何が何だからわからない。
全てのことに言えるのだが、使用者にとって機能とはシンプルであればシンプルのほうがいい。
ツイッターmixiのような多機能なSNS化しても失敗するであろう。



そして、足あと機能の削除

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1112/30/news008.html
「第3回 足あと廃止は改悪なのか、進歩なのか――ユーザーコミュニケーションの重要性」
で内部の人が色々と語っている。
正直検討違いとしかいいようがない。


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「足あとが付いているのにコメントを付ける、『読み逃げ』は失礼だ」といったことを言う人もいるようですが。
原田:もしそれがあるとすれば、コミュニティ機能をよく使い、バーチャルな人間関係のやりとりに長けた、PCネットに慣れたユーザーでしょうね
「お作法」として。リアルな友達とmixiを使っている人であれば、足あとが付いていてコメントがなくても、実は失礼だなんて話にはならない。足あとが付いているだけでうれしいですから。
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逆ではないか?PCやインターネットを使い慣れた人なら気にもしない。そういうもんだ、として割り切るだろう。
逆に馴染んでない人、精神的に弱い人、頭の硬い人が上記に当たるのではないかと思う。
ちょっと前の一部の中学生や高校生にあった話なのだが、
携帯でメールを受けたらすぐに返さなきゃいけないという暗黙の了解が出来てしまっていた。
すぐに返さないと何で返さないの?私のこと嫌いなんだ。等のようなことを言われてしまい、返事を返さなきゃ行けない脅迫観念が出来てしまっている。
読み逃げ』は失礼だと思う人のマインドはそれに近いものを感じる。
そもそもこんな所で検討違いを言っているのだから迷走しているのも仕方ないのかなという気もする。

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原田:足あとページのUU(ユニークユーザー)を調べたところ、UUの7割が削除目的のためだったんです。
7割が自分の足あとを消すために見に行くようになってしまっていた
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これの言っている意味がよく分からない。別に足あとを消すときはその人のページに見に行かなくても消せたのだが。
したがって削除目的で他のユーザーを見に行くことはない。あるとしたら気になった人のページを見たあとに足あとを消すといった行為をするだけである。
発言者は副社長らしいが自分のところのSNSの機能すら把握していないのだろうか。
それとも記者が歪曲して記事を書いているのだろうか。


それは置いておいて
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原田:例えば日に3回も4回も見に行ったらタイムスタンプも更新されるし、プレッシャーになる
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手軽に使って欲しいのに重く感じてしまうということである。
上記でも言ったがずっと日記+足あとのサイクルでやってきてここまでミクシーを大きくしていった。
重くても良いのである。
誰が自分の書いた日記に興味があるのか。書いた側のレスポンス待ちのワクワク感を取ってはいけない。
コメントはなくてもマイミクのAさん、Bさんが見てくれている。それが嬉しいのである。
これが一週間も待つようになったら日記を書く楽しみも減ってしまう。
その結果、ミクシーで大きなアドバンテージを持っていた日記を書くことが減りミクシーにログインする時間も減ってしまう。
これは悪循環である。
つぶやきにいたってはツイッターのほうが大手なので同じように勝負をしても負けてしまうだろう。



そして、ユーザーの声の無視。
足あと反対のコミュニティには20万人ものアクティブユーザーが参加したという。
現在ではもっと増えているだろう。
一ヶ月に一回以上ログインしたユーザーは1500万人と言っている。
実に1.3%のユーザーが足あと機能に反対しているのである。
一見少なくも思える数字だがそんなことはない
コミュニティに入って何かをする活発なユーザーは1500万人のうちにどれくらいいるだろか?
この20万人はミクシーを最も使ってくれている人達が集まっているというのは間違い無いだろう。
そのユーザーの声を無視しているのだ。
正直衰退も仕方ないのかも知れない。



さて、色々と突っ込んだが金の話題が出ていないのでこれからしていこうと思う。



ミクシーがどこからどう融資を受けているのかは知らない。
だが融資を受けるためには繁盛している!と分かる数値が必要なのだ。
その数値というのは「アクティブなユーザー数」で表していると予想する。
何をもってアクティブとするのか?色々な指標はあると思う。
「ログインした」、というのも一つの指標ではあるがそれだけでは弱い。
日記の数。一ヶ月に100万,200万の日記が書かれた。これなら強い。
初めはそれで事足りたのであろう。だがどんどん減少していた。

そこでつぶやきを導入。
つぶやきは日記より多く使われるので「アクティブなユーザー数」としての
指標の効果は抜群であろう。

だが、それでも足りないのかアクティビティ(チェック、最近の動き)を作った。
これが目に見えて分かるようならば、ただ日記だけで指標を作るより活発に見える。

これらの機能を追加し続けた結果、アクティブユーザーが増えていると語れるようになる。
要はミクシーはどんどん大きくなっているのだからたくさんの融資を頂戴ということが言える。





これがミクシーの機能改悪の正体であると私は考察する。