ゆっくり虐めを創作する人のマインド考察

さてさて、興味深いものを見つけたので考え考察していこうと思う。

今回題材に上がったのは東方作品の亜種「ゆっくりしていってね!」という顔だけのキャラクターについてである。
略してゆっくりと呼ばれている。

顔だけ、というと不気味だが絵やAAを見てみるととても愛らしいキャラである。
ググるといくらでも参考となる画像が出てくる。

この愛らしいゆっくりを徹底的に虐待する創作物を面白おかしく創る人たちがいるのである。
今回は所謂SS(小説)にのみ焦点を上げていく
始めに断っておくが非難している訳ではない。面白いマインドだなと思って勝手に考察しているだけである。


結論から言うと異常に猫が嫌いな人と同じマインドを感じる。
大抵の猫嫌いの人の言い分としては野良猫が糞尿を庭先や家近くにするからだという。
一理ある。自分の庭に糞をされたら確かに嫌な気持ちになるだろう。

だが!ここで言う猫嫌いといのはそういった行為をするから嫌いという人種ではない。
猫そのもの、いや、可愛いもの全般が異常なほど、嫌いで嫌いで仕方ない人種なのである。
その人種を嫌可愛とでも名付けることにしょう。
嫌可愛達の言い分としては糞尿を上げている。だが、本心ではそうではないので。
可愛いもの、可愛がられているものを虐めたくて虐待したくで仕方がないのだ。

なぜ、そうだと決め付けるのか?
順序立てて考えていくとそう考えるのが自然だからである。

話をゆっくりに戻す。
ゆっくりというキャラは当然架空のキャラである。
猫のようにリアルで糞尿をして迷惑を被ることなど絶対にありえない。
なのに、嫌可愛達は徹底的に虐め抜くのである。

ここで一つ面白いポイントがある。
虐めに至る過程である。

虐めとはすなわち虐待である。
虐待と聞くと大抵の人間はどう想像するだろうか。
子供に対してだったら、口答えをしたから気絶するまでぶん殴った。
鳴き出したから冬の夜空の中、ベランダに裸で放り出した。
洗濯機の中に放り込んで回した。

こんなところであろうか。

このゆっくりに対しては違うのである。
ゆっくりを理不尽に虐め抜くのではなく


”自らの行為を完全に正当化させて虐め抜く”


という状況が大前提なのである。

SSの世界ではゆっくりは徹底して害獣扱いをされていて身勝手な生き物として描かれる。
ペットとしても存在する。生き物ではなく饅頭やオモチャとかかれるときもある。
繁殖力は高く、知能は5,6歳くらいの子供だろうか。人語もそれとなく喋れる。
社会性は高く、家庭や集落も作れる。家族を守るために嘘までつく事ができる。
性行為に対して貞操観念を持ったりもする。
体の中身はアンコとなっていて食べれてしまうのだ。
さらに面白い設定として、”恐怖や絶望、苦痛を与えたゆっくりは美味しくなる”という設定があるのだ。


この人語の喋れるゆっくりを人間たちは容赦なく殺害していくのだ。
家族を持って幸せそうにしているゆっくりたちを描いた上で殺す。
それこそアリやゴキブリのごとく。
これは異常な世界である。
現実世界でネズミや猿といった動物が害獣扱いされることはある。
それらを平気で踏み潰したり、直接殺害したりすることに対しては大きな抵抗がある人がほとんどである。
しかし、SSの世界では平気なのだ。
人間以外に唯一人語を話せる生物に対して徹底的に殺害しても気にも止めない人たちが大勢いる。
それがゆっくり虐めのSSの世界なのだ。


世界設定として”ゆっくりは害”とした下地を用意して、善となる人間が虐待、虐殺を行うのである。
中には嫌可愛達の代弁者としてゆっくりがゆっくりを虐待する作品も多数存在する。

この多くの設定、創作には虐待を正当化したいという思いが溢れ出ている。
これこそが上記であげた
「可愛いもの、可愛がられているものを虐めたくて虐待したくで仕方がないのだ。」
の理由なのである。
作品から滲み出てしまっているのだ。

そして、それを徹底的に正当化したい。認めてもらいたいのだ。
この普遍の設定が思いを吐露している。



さらに作品に対しての感想でゆっくりに大して
「地球に全く存在する価値もないクズでカスでゴミで虐待されるしかない生き物」
と述べている人もいる。




さて、まとめに入ろう
この嫌可愛達が本当にやりたいのは理不尽な虐待である。
しかし、世間様はそれを非難する。
よって、非難されない世界設定を作り出し、虐めぬくということを創りだした。
この嫌可愛達のマインドとしては精神的にはあまり強くない部類に入るのかもしれない。
非難されることを物凄く恐れている。

小動物を虐待、虐殺した経験がある人は犯罪予備軍とも呼ばれている。
何故なら小動物に飽きたら次は子供を狙うからだ。
これは統計的にそう傾向があると言われている。
じゃあ、嫌可愛達もそうなのか?

残念ながら否定できることは出来ない。
全ての人間は犯罪予備軍ではあるが、彼らはその中でも確立が高いといえる。
しかし、だからと言って彼らの創作を否定してはならない。

かつて海外で人を食べたことのある佐川一政も彼らと近い気持だったのではないのだろうか。
人を食べたいという思いはあるが異常者のレッテルを貼られて非難されるのが怖い。
それが溜まるに溜まって凶行に及んでしまったのであろう。
嫌可愛達もそれと同じだ。だが、彼らには幸い発散出来る場所がある。
それこそが「ゆっくり虐待SS」なのだ


尚、作品の中には面白い作品も多数ある。
虐待描写は嫌いだけど世界設定が好きな人もいる。
ゆ虐作品を作っているからといって一括りとして考えてはいけないだろう。


・オマケ
今もあるかも知れないが昔はしぃ虐待作品スレというのもあった。
しぃというのは可愛らしい2ch発祥の猫のキャラクターである。
これもゆっくり虐待創作を作っている人たちと同じ人種が混じっているだろう。